山形大 ウズベキスタン政府系銀行とビジネス人材育成契約締結

山形大学は、人口増加と経済成長が続くウズベキスタンの企業の経営者や銀行の職員を対象にした講義や研修を通じて、ビジネス関連の人材育成を進める契約を現地の政府系銀行と結びました。

山形大学は、毎年80万人ほどの人口増加と5%前後の経済成長を続けるウズベキスタンのビジネス関連の人材育成を進めようと取り組んできました。

7日は、ウズベキスタンの政府系銀行、「ウズベキスタンビジネス開発銀行」のサフィ・アンナクリチェフCEO=最高経営責任者が山形大学を訪れ、玉手英利学長とビジネス関連の人材育成を進めるための具体的な内容をまとめた契約を結びました。

これによりますと、山形大学の教員や日本の企業経営者などが、現地の中小企業の経営者およそ1万人を対象にした成長戦略に関するオンライン形式の講義や銀行の職員を対象にした収益性の高い事業の実現方法や企業の経営改善に向けた指導方法などの研修を来月以降、実施するということです。

また、首都タシケントに、大学職員が常駐する現地事務所を早ければ来月にも設立することで合意しました。

玉手学長は、「山形の若者も海外の新しい考えを取り入れて一緒に発展していく関係を目指したい」と話していました。

アンナクリチェフCEOは、「経済成長が続く今、経営の『質』が重要で、歴史的な一歩だ。日本の経験を学びながら経済的な関係を今後さらに深めたい」と話していました。