山形県 松食い虫被害が急増 去年は過去最悪に

県内では松食い虫の被害が庄内地方の海岸沿いを中心に急増していて、去年の被害が過去最悪となりました。

松食い虫の被害はカミキリムシの一種の「マツノマダラカミキリ」が松を行き来して木の表面をかんで傷つけ虫に寄生していた線虫が木の中に入り込んでマツが枯れるものです。

県と庄内森林管理署によりますと、県内のクロマツのほとんどは庄内地方の海岸沿いの防風林や防砂林にあり、去年、県内で確認された被害はあわせて
▽クロマツ12万9000本あまり、
▽体積にして5万5600立方メートルと過去最悪になりました。

被害は本数、体積ともにおととしの2倍を超え、急増していて、県などは原因について「記録的な猛暑による気温上昇のほか雨が少なかったことで、クロマツが弱り被害が拡大したのではないか」としています。

県などは今後、枯れ木の伐採を進めるほか、薬剤を散布して感染の拡大を防ぐことにしています。