鶴岡市の老舗菓子店で伝統のひな菓子づくりが最盛期を迎える

桃の節句を前に鶴岡市の老舗菓子店では色鮮やかな伝統のひな菓子づくりが最盛期を迎えています。

庄内地方では、ひな人形と一緒に飾る和菓子として、果物や魚などをかたどった色鮮やかな「ひな菓子」が古くから親しまれています。

鶴岡市にある創業130年余りの老舗菓子店では、ひな菓子づくりが最盛期を迎えていて、11人の職人がこしあんを果物や魚にかたどるなど、仕上げの作業を進めていました。

職人たちは、黄色いあんに切れ込みを入れたり、溶かした寒天をあんの表面にかけたりして、みかんやたいにかたどったあんを本物のような質感や色合いに仕上げていました。

菓子店の吉野隆一社長は「食べておいしく、見てきれいなひな祭りを彩る菓子として心を込めて作っています。ひな壇に飾ってから味わってもらいたい」と話していました。

桃の節句にあわせたひな菓子づくりは2日までで、地元で販売されるほか、東京や仙台市にも出荷されるということです。