コンビニで特殊詐欺の被害を防いだ店員やコンビニポリスを表彰

特殊詐欺の被害が相次ぐ中、コンビニエンスストアで被害を防ぐなどした店員や定期的に巡回していた警察官が県警察本部で表彰されました。

県警察本部は、コンビニエンスストアで電子マネーを購入させ、金をだまし取るなどの特殊詐欺の被害を防止しようと去年6月、県内のすべての店舗に「コンビニポリス」と名付けた警察官を割り当て、定期的に巡回するなどして防犯の強化にあたってきました。

29日は、被害を未然に防いだり、店内で防犯教室を開いたりした店員と警察官あわせて12人が表彰され、コンビニエンスストアの防犯対策に取り組む協議会から賞状などが手渡されました。

このうち金山町の「ファミリーマートやまろく金山店」では、去年8月、電子マネーおよそ30万円分を購入しようとした60代の男性に声をかけ「コンビニポリス」と連携して被害を防ぎました。

伊東知昭店長は「連絡をすればすぐに駆けつけてくれる安心感がある。日頃から連携することが大事だと思う」と話していました。

また、コンビニポリスの新庄警察署金山駐在所の笹裕治警部補は「気軽に連絡ができる態勢を作ってきた。今後も互いに協力しあい、地域の安全安心に貢献したい」と話していました。

警察によりますと去年、コンビニエンスストアで特殊詐欺の被害を防いだのは115件で、前の年より54件増えました。

県警察本部は「今後も、店員と連携して地域の防犯力を底上げしていく」としています。