県が高校生に自転車ヘルメットの購入費を補助する方針を固める

自転車のヘルメットの着用率を向上させようと、山形県は自転車で通学している高校生を対象に、ヘルメットを購入する費用を補助する方針を固めました。

自転車のヘルメットは、去年4月から自転車に乗るすべての人を対象に着用が努力義務化されました。

山形県警察本部が去年、県内でヘルメットの着用率を調査したところ、自転車の利用者2224人のうち、着用していたのは126人と率にして5.7%にとどまりました。

これを受けて山形県は、ヘルメットの着用を促そうと、新年度から自転車通学をしている高校生に、ヘルメットの購入費用を補助する方針を固めました。

対象は、高校から自転車を利用して通学することを許可された、県内の高校に通う生徒で、県内の販売店を通じてヘルメットを購入する費用の2000円分を補助することになります。

このほか、県内5つの高校を、自転車のヘルメット着用を推進するモデル校に指定し、意見交換会や啓発活動を行うことで、着用率の向上につなげたいとしています。

県は、「高校生が自転車を通学で使う頻度が多いので、補助を活用して、自転車のヘルメットを購入して安全を守ってほしい」としています。