医師以外が縫合 山形済生病院に去年保健所が立ち入り検査

山形市にある山形済生病院でおととしまでの1年余りにわたり、医師以外の医療従事者が手術中に患者の皮膚の一部を縫合していたことについて、病院が去年山形市保健所の立ち入り検査を受けていたことが関係者への取材でわかりました。

山形市沖町にある山形済生病院は、2021年1月からおととし4月にかけて医師以外の医療従事者が手術中に医師の指導のもと、皮膚の縫合の一部を行っていたと17日、発表しました。

これについて、病院が去年12月、山形市保健所の立ち入り検査を受けていたことが病院関係者などへの取材でわかりました。

一方、市保健所は、立ち入り検査を通じ、医療の安全管理体制に問題がなかったかを調べています。

病院は、事実関係を確認し、当事者を処分した上で、職員に対し、適切な範囲で業務を行うよう指導したほか「患者への身体的な影響はなかった」と説明しています。

山形済生病院は取材に対し「立ち入り検査を受けたことは間違いないが、検査結果を待っているので詳しく話すことができない」としています。

これはNHKの「ニュースポスト」に寄せられた情報をもとに取材しました。