視覚障害者が「画像生成AI」で制作した作品の展示会 天童市

文章で指示するだけで自動的に画像を生み出す「画像生成AI」を使って視覚に障害のある人たちが作品を制作し、その展示会が山形県天童市で開かれています。

展示会は視覚に障害のある人たちで作るNPO法人が山形県内で初めて企画し、会場となった天童市内の図書館には「画像生成AI」を使って制作された作品47点が展示されています。

これらの作品は、NPOのメンバーがイメージした風景や人物などを文章にしてスマートフォンに打ち込み、支援者からどんな画像が自動で生成されたか説明を受けながら完成させたものです。

中には「部屋の中に肉がばら撒かれている」と文章で指示したものの、肉だけでなく魚も描かれた画像が生成され、予想とは異なる作品に仕上がったものもあったということです。

作品を制作した全盲の飯野拓海さんは「想像していたものとは違う作品になったものもあり、AIとの対話がおもしろかった」と話していました。

展示会を企画したNPO法人「輝色」の多田祐也代表は「『目が見えなくてもAIで作品をつくれるのでは』と挑戦した。ほかの視覚障害者の方が前を向くきっかけになればうれしい」と話していました。

展示会は天童市立図書館で今月22日まで開かれ、作品の情報を伝える音声ガイドも用意されているということです。