「和裁士」目指す専門学校の生徒たちが“針供養” 山形

和服を仕立てる「和裁士」を目指す専門学校の生徒などが、使えなくなった針に感謝する「針供養」が山形市で行われました。

針供養は、折れたり曲がったりして使えなくなった針を柔らかい豆腐に刺すことで針に感謝し裁縫の上達を目指すもので、着物の縫製を行う研究所や専門学校を運営する山形市の山本学園では、100年以上前から行っています。

8日は山形市諏訪町の研究所で針供養が行われ、和服を仕立てる「和裁士」を目指す専門学校の生徒や職員などおよそ30人が参加しました。

はじめに神事が行われ、祝詞があげられると、参加者が和服の襟元などに刺していた針を1本ずつ柔らかい豆腐に刺していました。

みずから仕立てた着物を着て参加した女子生徒は「毎日、扱ってきた針に感謝の気持ちを込めて供養しました。着物の歴史を現代につなぐ和裁士になりたいです」と話していました。

8日はおよそ1500本の針が供養され、来月、市内の専門学校で供養塔に納められるということです。