能登半島地震の被災者支援 無償で貸し出す車の寄付呼びかけ

能登半島地震で被災し、車を失った人などに移動手段を確保してもらおうと、車を無償で貸し出す取り組みが始まり、この取り組みを行っている宮城県の団体が車の寄付を呼びかけています。

車の寄付を呼びかけているのは、東日本大震災のあと、宮城県石巻市で設立された一般社団法人「日本カーシェアリング協会」です。

この協会によりますと、石川県内では住宅の倒壊や津波などで車を失った人のほか、医療従事者や支援団体が移動するための車両、それにがれき撤去のための貨物車両が不足しているということです。

協会ではこうした人や団体に車を無償で貸し出す取り組みを今月15日から石川県七尾市で行っていて、今月23日時点で、乗用車や軽トラックなどおよそ400台の貸し出しの要請があるということです。

しかし、車が足りていないということで、協会は寄付によって300台の車を確保することを目標にしています。

また、乗れなくなったり、廃車にしたりする車の寄付も呼びかけていて、そうした車は提携するリサイクル業者に持ち込み、再利用できる部品を換金して活動資金に充てるということです。

日本カーシェアリング協会は「被災地を支援するため、どんな状態の車でも寄付してもらえるとありがたい」と話しています。

寄付をするには電話での申し込みが必要で、平日の午前9時から午後6時まで、0225(22)1453で受け付けています。