台湾と酒田の中学生が交流 日本の文化などを学ぶ

食材の輸出などで台湾との交流を深めている山形県酒田市に、台湾から修学旅行で来日している中学生が訪れて地元の中学生と交流し、日本の文化などを学びました。

酒田市では、観光事業に取り組む団体が台湾で日本食材を扱う高級スーパーマーケットと地元の業者や生産者との商談会を開いて地元食材の輸出に取り組むなど、台湾との交流を深めています。

24日は台湾中部の台中の中学生12人が、修学旅行の一環で、酒田市の東部中学校を訪れ、生徒どうしの交流会が開かれました。

初めに、台湾の生徒たちが、映画「となりのトトロ」のオープニングテーマ曲『さんぽ』をリコーダーで演奏しました。

このあと、酒田市の生徒たちは、寿司や将棋など日本の伝統的な文化をスライドで紹介したり、木刀を使った演舞を披露したりしていました。

台湾の中学3年の生徒は「酒田の生徒の出し物は興味深く特別な機会でした。台湾ではなかなか見ることができないものです」と話していました。

観光事業に取り組む団体の荒井朋之代表理事は「大人になっても交流が続くように、友達になってもらうことを目指しているので、今後もこのような交流を続けていきたい」と話していました。

【県内を訪れた台湾からの旅行者数】

山形県によりますと、県内を訪れた台湾からの旅行者数は、令和元年に過去最高の22万6000人余りを記録しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で令和3年には1300人余りにまで減少しました。

ただ、水際対策が緩和されたあとは台湾から県内を訪れる人は増加傾向で、県の働きかけなどもあり、去年10月には台湾と山形空港を結ぶ国際チャーター便が、3年8か月ぶりに再開するなど、県は、台湾からの旅行客の誘致に力を入れています。