県立図書館が目が不自由な人などのための「対面朗読室」を再開

山形市の県立図書館で、新型コロナウイルスのため利用できなくなっていた目が不自由な人などのための「対面朗読室」が22日から利用できるようになりました。

「対面朗読室」では視覚障害や発達障害などのある人が専門の研修を受けた「対面朗読者」に内容を読み上げてもらったり、機械で音声などを使って本を読むことができます。

山形市緑町にある県立図書館の「対面朗読室」は、新型コロナウイルスの影響で、4年近く利用できない状態が続いていましたが、5類に移行したことで再開しようと職員の研修など準備を行ってきました。

22日から利用できるようになり、初日は、自身も目が不自由で、視覚障害者の支援を行っているNPO法人のメンバー2人が図書館を訪れ、利用するために必要な手続きをしたり対面朗読室を確認したりしていました。

利用は、開館日の午前10時から原則2時間でき、朗読のサービスは1週間前までに予約が必要です。

NPO法人「輝色」のメンバーで全盲の飯野拓海さんは、「対面でやりとりしながら本の内容を知れるので理解が深まるし、本を読みに行くのが当たり前のようにできるのはありがたいです」と話していました。

また、県立図書館の黒田英昭経営課長は、「どなたでも利用しやすい図書館を目指しているのでぜひ皆さんに来てもらいたい」と話していました。