山形 県立高校再編のあり方検討で初会合 年内に取りまとめへ

山形 県立高校再編のあり方検討で初会合 年内に取りまとめへ

昨年度の県立高校の入試で全日制の平均志願倍率が過去最低となる中、県立高校の再編のあり方を検討する委員会の初会合が開かれ、年内に意見をまとめたうえで、県に報告することになりました。

12日、県庁で開かれた初会合には、大学教授やPTAの代表などおよそ30人が出席しました。

この中で県の担当者からは、令和5年度の県立高校の入試で全日制の平均志願倍率が0.81倍と、過去最低となったことが報告されました。

また、望ましい学校規模は1学年あたり4から8クラスで、全日制の県立高校44校のうち、およそ半数の21校で生徒数が下回っていることが説明されました。

こうしたことを受けて、望ましい生徒数の学校規模に整備することや、1学年1クラスの小規模校のあり方についても検討を進めていくことになりました。

この委員会では、年内に統廃合を含む高校の再編のあり方について意見をまとめたうえで、県に報告することにしています。

委員会の議長を務める山形大学の江間史明教授は「社会の中で子どもたちが自分の人生を切り開けるように導くのが高校教育の役目だと思うので、生徒の多様なニーズに応えられる高校のあり方を考えていきたい」と話していました。