山形 大蔵村 肘折温泉で伝統行事「さんげさんげ」

大蔵村の肘折温泉で、地元の人たちなどが白装束姿で温泉街を練り歩き、ことし1年の無病息災や五穀豊穣などを願う伝統行事、「さんげさんげ」が行われました。

「さんげさんげ」は、ことし1年の無病息災や商売繁盛、五穀豊穣を願う江戸時代から続く伝統行事で、毎年1月7日に行われています。

ことしは、旅館の店主や早稲田大学の学生など20人が白装束の行者姿になり、ホラ貝を響かせて「さんげ・さんげ・ろっこんざいしょ」と唱えながら温泉街を練り歩きました。

参加者たちは、途中でふるまわれたお神酒を飲みながら、およそ2キロの道のりを歩いていました。

また、温泉街の中心部では県産の餅米60キロを使って400人分の餅つきも行われ、観光客や子どもたちにふるまわれました。

大阪から訪れた50代の女性は「珍しいものを見ることができて感動しました」と話していました。

主催した「肘折温泉さんげさんげ実行委員会」の大友久士委員長は「これから冬のイベントがたくさんあるので、多くの人に来ていただきたい」と話していました。