県立図書館 「対面朗読室」を来年1月再開へ

新型コロナウイルスが5類に移行したことを受けて、県立図書館では目の不自由な人などが利用する「対面朗読室」を来年1月中に再開することになりました。

「対面朗読室」では、目が不自由な人や発達障害などで本を読むことができない人が専門の研修を受けた「対面朗読者」に読み上げてもらったり、専用の機械を使って音声などで本を読んだりできます。

山形市にある県立図書館の対面朗読室は、新型コロナの影響で3年間、利用できませんでしたが、来月から利用を再開することになり、18日、職員たちを対象にした研修会が行われました。

研修会では、目の不自由な人が来館した時の誘導方法を学び、初めに、職員の肩やひじに手を置いてもらうことなどを確認したあと、目隠しをした人と2人1組になり実際に、入り口から対面朗読室まで歩いてみました。

参加した司書の女性は「ことばで情報が入ってくると安心できたので、自分が誘導するときの参考にしたいです」と話していました。

県立図書館の黒田英昭経営課長は「視覚などに障害がある方がどういったことに困っているか図書館にどういうことを求めているかを学び直して、運用を始めたい」と話していました。