鶴岡市 おせち料理のだて巻き 「吉野巻」作り始まる

ことしも残すところ2週間余り。
山形県鶴岡市では、正月のおせち料理でふるまう美しい色合いなどが特徴のだて巻き作りが始まっています。

鶴岡市では黄色い「だて巻き」の生地で緑色のかまぼこを包む「吉野巻」と呼ばれるだて巻きが正月のおせち料理にふるまわれ、美しい色合いや独特の模様が特徴です。

鶴岡市本町でおよそ100年続いている老舗かまぼこ店では、この「吉野巻」の生産が15日から始まりました。

作業場では、従業員が魚のすり身に卵や砂糖などを混ぜて蒸し上げられた黄色いだて巻きの生地を用意し、クチナシの花の成分で緑色に着色されたかまぼこを載せていきました。

これを竹のすだれで巻くと「吉野巻」が完成し、美しい色合いとかまぼこでかたどった独特の模様が浮き出ていました。

かまぼこ店の滝川義朗社長は「吉野巻は『福』を巻いて食べるという意味もあるので、ぜひ、お正月に食べていただきたい」と話していました。

この店では、今月25日以降に生産が最盛期を迎え、年末までにおよそ1000本作るということです。