山形地裁 県議への政務活動費支出一部で違法 吉村知事が控訴

平成27年度に、当時の県議会議員に支給された政務活動費の一部で違法な支出があったとして、合わせて125万円余りを返還させるよう吉村知事に命じた山形地方裁判所の判決を受けて、知事は「改めて正当性を主張したい」などとして、11日、仙台高等裁判所に控訴しました。

この裁判は「市民オンブズマン山形県会議」が、平成27年度に当時の県議会議員26人に県から支給された政務活動費のおよそ2200万円が、目的外に違法に支出されたとして当時の議員から返還させるよう吉村知事に求めていたものです。

先月下旬1審の山形地方裁判所は、一部で違法な支出があったと認め、当時の議員のうち、17人に支給された合わせて125万円余りを県に返還させるよう、知事に命じる判決を言い渡しました。

これに対し、吉村知事は判決を不服として、11日、仙台高等裁判所に控訴しました。

吉村知事は、「県の主張が認められなかった部分について事実誤認もあることから、控訴審で改めて正当性を主張したい」とコメントしています。

また、「市民オンブズマン山形県会議」の外※ツカ功共同代表は「1審で認められた部分については、改めて主張していく。認められなかった部分についても、控訴するかどうか検討する」とコメントしています。