山形大学 入試採点ミスで再発防止策 専門部署を新設へ

山形大学のことし2月の一般入試で誤った解答例での採点や採点ミスがあり受験生5人が誤って不合格になった問題で、大学は検証結果を公表し、誤りを見落としたことが主な要因だったことを明らかにしました。
このうえで、再発防止策として入試業務を統括する専門部署を新設する方針を示しました。

この問題は、山形大学のことし2月の一般入試で、前期日程で出題された物理と化学のあわせて3問で大学が採点に使用した解答例に誤りがあり、工学部と医学部の受験生5人を誤って不合格にしていたもので、希望者の入学を認める措置をとっていました。

これについて山形大学は検証結果を公表し、複数の教員で解答例を確認していたものの、入試業務に対する意識が低く、誤りを見落としたことが主な要因だったことを明らかにしました。

そのうえで、再発防止策として、専任の教員や職員を配置して入試業務を統括する専門部署を新設する方針を示しました。

また、採点する際は機械的に採点するのではなく、教員みずから問題を解いたうえで、解答例と自分の解答を照らし合わせるなどして、先入観をなくしてチェックするようにするということです。

山形大学は「受験者や保護者には深くおわび申し上げる。二度と同じようなことを起こさないため、再発防止対策に努めていく」とコメントしています。