ルワンダ留学の高校生が絵画展 現地の人たちと制作 東根

アフリカのルワンダに留学した県内の高校生が現地の人たちと制作した絵などを展示する絵画展が、8日から東根市で開かれています。

この絵画展は、世界に目を向けるきっかけになってほしいと、ことしの夏にアフリカ東部のルワンダに短期留学した東根市の高校2年生、村上太栞さんが企画しました。

会場となった市内の展示場には、村上さんが現地の人たちと一緒に制作した絵などおよそ20点が展示されています。

このうち「シンボル」という作品は、村上さんが現地のアーティストと制作した油絵で、真ん中にはライオンが描かれ、赤や緑など色彩豊かなたてがみが目をひく作品となっています。

ルワンダでは1994年に民族間の対立で80万人以上が犠牲になった大虐殺が起きていて、悲惨な歴史を繰り返さないように、平和と復興に向けて取り組んできた力強さが表現されているということです。

また、村上さんが現地で目にした建物や道路などを描いた絵の周りに、村の人たちが星やハートを描いて完成させた作品も展示されています。

村上さんは「ルワンダは悲惨な過去があるが、アートの力でそのつらさを吹き飛ばそうという人々の強い気持ちが感じられると思う。絵を見たあと世界に踏み出すきっかけになってもらえたらうれしい」と話していました。

絵画展は、東根市のまなびあテラスで今月12日まで開かれていて、10日には、福島県在住のルワンダの女性による講演会なども予定されているということです。
(※11日は休館日)