咽頭結膜熱の患者が前週より増加 県が警報継続し予防徹底を

「プール熱」とも呼ばれた咽頭結膜熱について、県は今月3日までの1週間で、患者が前の週より増加したと発表しました。
県は「警報」を継続し、十分な手洗いなど予防を徹底するよう呼びかけています。

「プール熱」とも呼ばれた咽頭結膜熱は、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか、ウイルスが付着したタオルやプールでの接触などを介しても感染します。

県によりますと、今月3日までの1週間で、県内28の小児科の医療機関から報告された患者数は80人と、前の週と比べて5人増加しました。

1医療機関あたりの平均は2.86人で、警報を終息する基準の「1」を上回っているため県は「警報」を継続していています。

1医療機関あたりの平均を保健所別でみますと、山形市を除く村山地域を管轄する村山保健所で6人と最も多く、次いで、山形市保健所と置賜保健所で3人となっています。

年代別でみると、ほとんどが8歳以下で1歳と3歳がそれぞれ14人と最も多く、次いで、4歳と5歳がそれぞれ13人、2歳が12人と5歳以下が全体の8割余りを占めています。

県は、十分な手洗いやタオルの共用を控えるほか、マスクの着用や換気を行うなど予防の徹底を呼びかけています。