酒田市がクマ捕獲にネット技術使った監視システム導入

全国各地でクマの目撃情報などが相次ぐ中、酒田市は安全対策につなげようとクマを捕獲するわなをインターネットにつなげる技術を使って監視するシステムを導入しました。

酒田市の今年度のクマの目撃情報は、先月27日時点で、201件と初めて200件を超えて、記録が残る平成18年度以降で最も多くなっています。

こうした中、市は、今年度からクマを捕獲するわなを、インターネットとつなげる「IoT」の技術を使って監視するシステムを導入しました。

このシステムは、クマがわなにかかるとセンサーが作動し、自動で画像が撮影される仕組みになっています。

画像は、市の担当者などにメールで送信されるため、24時間監視しながら、リアルタイムで捕獲されたかどうか確認することができます。

市によりますと、全国ではわなの見回りに行った人が襲われるケースもあるということで、システムの導入によって、見回りの回数を減らして安全対策につなげたいということです。

市は今年度はこのシステムを2台導入し、これまでに5回の捕獲を確認できていて、今後、台数を増やすことも検討しているということです。

酒田市環境衛生課の佐藤創環境保全係長は「クマの生息域に接していない市街地近郊などでも目撃情報がある。クマに十分気をつけるとともに目撃したら連絡してほしい」と話していました。