陸自幹部自衛官 部下2人大声でしかりつける パワハラで減給

陸上自衛隊神町駐屯地に所属する50代の幹部自衛官が部下2人に対して、大声でしかりつけるなどパワーハラスメントをしたとして減給の懲戒処分となりました。

懲戒処分を受けたのは、東根市にある陸上自衛隊神町駐屯地の第6師団司令部に所属する50代男性の幹部自衛官です。

神町駐屯地によりますと、この幹部自衛官はことし3月末からことし4月はじめにかけて、数日間にわたってほかの隊員がいる前で部下の1人を大声でしかりつけたということです。

また、去年10月、別の部下1人に対しても、同様に大声でしかりつけて、威圧的な指導を行ったということです。

ことし4月、被害にあった隊員が内部の窓口に相談して発覚したということで、神町駐屯地は精神的な苦痛を負わせるなどのパワーハラスメントを行ったとして、今月27日付けで、幹部自衛官を1か月間、減給15分の1とする懲戒処分としました。

神町駐屯地によりますと、幹部自衛官は事実を認め、「深く反省している」と話しているということです。

神町駐屯地の楠見晋一第6師団長は「日頃からハラスメント防止に関わる指導・教育を実施してきた中で、隊員がこのような事案を起こしたことを重く受け止めています。今後、同じ事案を起こすことがないよう、再指導・再教育を徹底し、信頼回復に努めます」などとコメントしています。