猛暑などで収入減少の生産者 県が運転資金を低利で貸し付け

ことしの夏の猛暑や春先の霜などの影響で、農作物の生育が遅れるなどの被害が出たことを受けて、県などは収入が減少した生産者に肥料の購入費などを低い金利で貸し付ける融資を行っています。

県内では、ことし3月から5月にかけて発生した霜や夏の記録的な猛暑、先月6日の強風やひょうの影響で、農作物の生育が遅れたり果物が落下したりするなどの被害が出ました。

これを受けて、県は、県内の自治体や金融機関と協力し被害が出た生産者に必要な運転資金を低い金利で貸し付けています。

対象は、農作物の減収量が30%以上で、損失額が例年の収入の10%以上になるなどした生産者です。

融資の使いみちは、肥料や農薬の購入などの運転資金や農業用ハウスなどの復旧費用に限るとしています。

金利は最大0.9%で、金融機関が独自に引き下げた場合無利子になることもあるといい、貸し付け期間は来年3月末までです。

県は希望する人は金融機関に相談するよう呼びかけています。

県農業経営・所得向上推進課は「被害を受けた生産者が今後も農業を続けられるよう支援していきたい」としています。