人手不足の介護・福祉の人材確保へ 大規模な就職面談会 山形

人手不足が特に深刻な介護や福祉の分野で働く人材を確保しようと、山形市で大規模な就職面談会が開かれました。

山形労働局によりますと、山形県内の介護施設や障害者施設の職員などの有効求人倍率はことし9月時点で2.86倍と、全産業の平均の2倍以上となっていて、介護・福祉分野の人手不足が深刻になっています。

こうした中、ハローワークなどが介護・福祉分野の就職面談会を開き、山形市内の会場には70の事業者がブースを設けました。

それぞれのブースでは担当者が就職や転職を考えている大学生や社会人などに仕事の内容や勤務時間などを説明していました。

このほか、会場には県内で働く介護職員の写真とともに仕事の魅力ややりがいを紹介するコーナーや、福祉事業所で働く障害者が手作りした菓子や雑貨などを販売するコーナーも設けられていました。

飲食業から介護分野への転職を目指している40代の男性は「飲食業で20数年間、働いていましたがコロナ禍で生活が不安定でした。人の役に立つ分野に転職することにしました」と話していました。

上山市の介護施設の担当者は「大変なイメージではなくて介護の魅力を発信することで、未経験者も募集してこれから増える高齢者を支える人材を増やしたい」と話していました。