県警が地図アプリ会社と協定 山岳遭難の迅速な捜索に活用へ

県警察本部は、多くの登山者が使う地図アプリを運営する会社と協定を結び、山岳遭難した人がいた場合、登山ルートや位置情報を活用し、迅速な捜索につなげることができるようになりました。

協定を結んだのは、県警察本部と、スマートフォン用の登山者が使う地図アプリ「YAMAP」を運営する会社です。

「YAMAP」は、ダウンロード数が400万を超える、多くの登山者が使う地図アプリで、スマートフォンなどの電波が届かない場所でも利用者の位置情報が確認できるほか、名前や住所、登山ルートなどの情報を入力し、登山計画書を登録することができます。

今回の協定で、山岳遭難した人がいた場合、警察は利用者の位置情報や地図アプリに登録された登山計画書を活用し、迅速な捜索活動につなげることができるといいます。

警察によりますと、ことしに入ってから先月末までに県内で起きた山岳遭難で9人が亡くなっているということです。

「YAMAP」を運営する会社の上間秀美PR戦略推進室長は「山岳遭難が発生したときに警察にとって有効な情報で、迅速な救助につながります。安全に気をつけて登山を楽しんでほしい」と話していました。