値上げラッシュいったん落ち着く メーカーの収益改善などで

今月値上げされる食品の数は130品目余りと2年近く続いた値上げラッシュはいったん落ち着きました。
調査を行った会社は値上げによってメーカーの収益が改善したことに加え、消費者の値上げへの「抵抗感」が強まったことも影響したとみられるとしています。

国内の主な食品メーカー195社を対象にした帝国データバンクの調査では、今月、値上げされる食品は131品目と相次ぐ値上げが始まった去年1月以降で最も少なくなっています。

「加工食品」や「菓子」などすべての種類で去年の同じ月よりも減少し、バターやパック牛乳などの「乳製品」での値上げはありませんでした。

調査会社は、「値上げによってメーカーの収益が改善したことに加え、消費者の値上げへの『抵抗感』が強まったことも影響したとみられる」としています。

また、来年については「当面、『値上げラッシュ』が再来する可能性は低いものの、物流費や人件費の上昇に対応するための食品の値上げは来年以降も断続的に続く」と予想しています。