寒河江市で食用菊「もってのほか」の収穫が最盛期

菊のご紋のもとになっている菊の花を食べるのは「もってのほかだ」ということから名付けられたとも言われる、食用菊「もってのほか」の収穫が山形県寒河江市で盛んに行われています。

食用菊の「もってのほか」は、奈良時代に中国から伝わったとされる寒河江市の伝統野菜で、シャキシャキとした食感が特徴で、おひたしやあえ物にして食べられています。

ユニークな名前は、菊のご紋のもとになっている菊の花を食べるのは「もってのほかだ」とか、「『もってのほか』おいしい」ということから、名づけられたとされています。

寒河江市高屋にある氏家敬士さんの畑では、今月から収穫が始まり、27日は午前7時ごろから家族など6人で収穫作業を行っていました。

朝露にぬれた1メートルほどに育った「もってのほか」の花を1つ1つ手作業で摘み取っていました。

氏家さんによりますと、収穫量は例年と同じ3トンほどを見込んでいるということです。

氏家さんは「おひたしにして独特の味や歯触りを楽しんでほしい」と話していました。

氏家さんの畑では収穫は来月中旬まで続き、首都圏や関西地方に出荷されるほか、県内のスーパーなどでも販売されるということです。