山形 天童 全国一の生産量 ラ・フランスの出荷式

ラ・フランスの解禁を前に、全国一の生産量を誇る山形県の天童市で26日、出荷式が行われました。

ラ・フランスは、柔らかな歯触りとまろやかな甘みが特長の西洋なしで、山形県が全国の生産量のおよそ7割を占めています。

山形県産のラ・フランスは糖度を高めてから市場に出回らせるため解禁日を設けていて、27日の解禁を前に、県内最大の産地、天童市にある選果場では出荷式が行われました。

式では、生産者などがテープカットをしたあと、トラックの運転手にラ・フランスが手渡され、あわせて6トンを積んだトラック2台が出荷先の関西地方に向けて出発しました。

天童市農協によりますと、ことしは夏に雨が少なく実の大きさが例年より小ぶりとなっているほか、春の霜や夏の猛暑、それに今月の強風で実が落下した影響で、出荷量は例年より3割ほど少ないと見込んでいるということです。

一方、夏の日照時間が長かったことから、糖度は例年より高く甘い仕上がりになっているということです。

天童市農協の金平芳己組合長は「いつもより収穫量は少ないものの、糖度は高くなっている。甘いラ・フランスを全国のみなさんに味わってもらいたい」と話していました。

山形県産のラ・フランスは、27日から全国一斉に販売され、出荷は冷蔵庫で貯蔵しながら、ことし12月中旬ごろまで続きます。