山形の学校で世界の子どもたちの現状学ぶ授業 承子さまが講師

紛争地域や発展途上国などで暮らす子どもたちについて理解を深めてもらおうと、日本ユニセフ協会の職員で高円宮家の長女、承子さまが講師を務められた授業が山形市の学校で行われました。

この授業は日本ユニセフ協会が全国各地の学校で行っていて、19日は、山形市立蔵王第三小学校と蔵王第二中学校の児童と生徒、合わせて7人が参加しました。

このうち、小学校2年生から4年生が参加した授業では、承子さまが講師を務められました。

この中で承子さまは、▽緊迫の度合いが増しているイスラエル・パレスチナ情勢を例に、世界の多くの場所で紛争が起きていることや、▽パキスタンでは、大雨による洪水で国の大部分が水につかり、子どもたちが住む場所を失ったことなどを説明されていました。

このほか、ネパールの水道が普及していない地域で子どもたちが使っている生活用水を運ぶための水がめが用意され、児童たちは、水を入れた状態の水がめを持ち上げるなどして重さを体験していました。

参加した児童は「世界には戦争や栄養不足などで犠牲になる子どもがいてかわいそうだと思った。支援のための募金に協力したい」と話していました。

承子さまは「世界の子どもたちの現状を知ってもらい、少しでも身近に感じてほしい。自分ができることを見つけて行動してもらいたい」と話されました。