県立河北病院 手術受けた男性の体内に縫合用針を残すミス

県立河北病院は、過去に胸部の手術を受けた50代の男性の体内に、縫合用の針1本を少なくとも7年にわたって残すミスがあったと発表しました。
病院は針をすでに摘出していて、今のところ男性に健康被害は確認されていないということです。

県立河北病院によりますと、7年前に体内に埋め込んだ心電図を記録する機器を取り外す手術を受けた50代の男性が、去年12月、胸部レントゲンの検査を受けた際、縫合用の針のような影が確認され詳しく調べたところ、体内に直径1.5センチの半円形の縫合用の針1本を残すミスが分かったということです。

この男性は7年前の手術の前に、胸部の心電図を記録する機器を埋め込む手術を受けていたということで、病院はどちらかの手術の際に体内に針が残ったままになったのではないかとしています。

これを受けて、病院は今月までに男性の体内から針を摘出していて、今のところ男性に健康被害は確認されていないということです。

県立河北病院の森野一真病院長は「今後とも安全・安心の医療を提供するため、積極的に事故防止に取り組み、県民の皆様に信頼される県立病院を目指す」とコメントしています。