山形 大石田町の中学校 特産野菜で“郷土料理”づくり

大石田町の中学校で、生徒たちが5日、特産の野菜などを使った「郷土料理」づくりにチャレンジしました。

大石田中学校では地元の食文化を受け継いでいこうと、毎年、「郷土料理」づくりの調理実習を行ってきましたが、感染拡大の影響でことしは4年ぶりに開かれました。

学校の調理室には1年生41人が集まり、地元の人たちから指導を受けながら、じねんじょや特産のそばなどを使った3種類の料理にチャレンジしました。

このうち、じねんじょを使った「とろろ八杯」は江戸時代、最上川を水路にした運送業で栄えた大石田町で船乗りを温かい辛みの効いた料理でもてなし、そのおいしさに8杯もおかわりしたというのが名前の由来となっています。

生徒たちはじねんじょをすりおろしたあと、「辛味大根」の絞り汁を加えて混ぜ合わせ、豆腐ととろみをつけただし汁が入ったお椀にかけて完成させていました。

このほか、「そばがき」や「カボチャの煮物」を作り、およそ1時間ほどで調理を終え、試食しました。

参加した生徒は「他の人にもっと食文化を伝えていきたいです」とか「初めて食べましたがすごく美味しかったです」と話していました。

主催した大石田中学校の遠藤寿紀校長は「地元を知って地元を盛り上げる大人になってほしいです」と話していました。