認定こども園で性的虐待か 山形市「重大事案と受け止め処分」

山形市の認定こども園で60代の男性の園長が複数の園児に性的虐待をしていたなどとして、市が園側に対して新規の園児の受け入れを1年間停止する行政処分を行いました。
これについて、市は3日、会見を開き「責任ある立場の者が行った重大事案だ」と述べ、園児の心のケアなどについて専用の相談窓口で継続的に対応していく考えを示しました。

山形市によりますと、市内の学校法人が運営する認定こども園で、60代の男性の園長が去年からことしにかけて、女児のおむつを下げたり男児の下腹部を服の上から触ったりするなど、あわせて4人の園児に対する性的虐待が確認されたということです。

また、保育教諭の人数を偽って報告し、給付金1000万円以上を不正に受給していたことも明らかになり、市は3日、園側に対して新規の園児の受け入れを1年間停止する行政処分を行いました。

これについて、市は3日午後、会見を開き、こども未来部の担当者は「責任ある立場の者が行った重大事案と受け止め、処分を行った」と述べました。

そのうえで、園児の心のケアなどについて専用の相談窓口で継続的に対応していくほか、来月、市内の保育園などの職員を対象に不適切な保育を防ぐための研修会を行う考えを示しました。

園側の代理人の弁護士によりますと、園長は、性的虐待について否定しているということですが、「誤解を与えるような行為があったのならば、大変申し訳ない」と話しているということです。