認定こども園で園長が性的虐待か 新規受け入れ1年間停止処分

山形市の認定こども園で、60代の男性の園長が複数の園児に性的虐待をしていたなどとして、市は3日、職員が園を訪れ、園側に対して新規の園児の受け入れを1年間停止する行政処分を行いました。

この問題は、ことし6月、市内の学校法人が運営する認定こども園の職員から、園長の不適切な行動について市に相談が寄せられ、市が特別監査を行った結果、明らかになったものです。

市によりますと、60代の男性の園長が去年からことしにかけて、女児のおむつを下げたり男児の下腹部を服の上から触ったりするなど、あわせて4人の園児に対する性的虐待が確認されたということです。

また、保育士の人数を偽って報告し、給付金1000万円以上を不正に受給していたことも明らかになったということです。

このため、市は3日午前、園側に対し、新規の園児の受け入れを来月から1年間停止する行政処分を行いました。

市は3日午後、記者会見を開き、処分の内容について詳しく説明するとしています。

市によりますと、園長は、性的虐待について「事実無根だ」と否定し、不正受給については「間違えて申請した」と説明していたということです。

一方、このこども園では必要な保育士を確保できなくなったとして、来月から休園するということで、現在、通っている30人余りの園児について、市は今後、保護者と調整しながら転園先を検討するとしています。