10月は食品値上げラッシュ 酒類・飲料が全体の7割占める
今月値上げされる食品の数は4600品目余りとなっていて、酒税の引き上げなどの影響で第3のビールや発泡酒が相次いで値上げされます。
帝国データバンクによりますと、円安の長期化や原材料などの価格高騰が続いていることから、来年以降も断続的に値上げが続く可能性があるということです。
国内の主な食品メーカー195社を対象にした帝国データバンクの調査では、今月値上げされる食品は4634品目となりました。
年間の累計でみると、ことしは3万品目余りと、去年1年間をすでに大幅に上回っています。
今月値上げされる食品では、酒税の引き上げなどが影響した第3のビールや発泡酒、日本酒などの「酒類・飲料」で3200品目近くと、全体のおよそ7割を占めています。
このほか「菓子」では、小麦粉や生乳などの原材料価格が高くなっている影響で、“再値上げ”が相次ぎ、173品目、「原材料」では干ばつなど生産国の天候不順の影響を受け、オリーブオイルやごまを使う製品など118品目でそれぞれ値上げされ、いずれも去年の同じ月を上回っています。
帝国データバンクでは、円安の長期化や原材料や資材の価格高騰のほか、電気とガス料金の高止まりが続いていることなどから、来年以降も断続的に値上げが続く可能性があるとしています。