真室川町 山形県 ダムの流木を提供

真室川町にある県のダム管理事務所で、ダムに流れ込んだ流木が提供され、燃料価格が高騰する中、農業や暖房用に活用しようと大勢の人が訪れました。

雪解けとともにダムに流れ込む流木は、ダムを傷つけるおそれがあるため県は、毎年春ごろに流木を回収したあと、希望する人に提供しています。

真室川町差首鍋地区にある県のダム管理事務所では、今月8日、流木の提供が行われ、45台余りの軽トラックが引き取りに訪れました。

訪れた人たちは、長さ40センチほどに切られたナラやブナ、それにクヌギなどの広葉樹を軽トラックに次々と積み込んでいました。

ことしは、燃料価格の高騰の影響もあり、農業用ハウスの温度管理や冬の暖房などに使うために例年の倍以上の人が訪れ、ダムから回収されたおよそ20トンの流木が、すべて引き渡されたということです。

新庄市から訪れた70代の男性は「農業用ハウスの燃料代が高いので石油代が節約できるので助かります」と話していました。

県最上総合支庁高坂ダム管理課の高橋賢一ダム管理主査は、「燃料代が高騰する中で有効に活用してもらえれば」と話していました。