鶴岡市 出羽三山にまつわる仏像や絵画などを集めた企画展

山岳信仰で知られる出羽三山にまつわる仏像や絵画などを集めた企画展が鶴岡市で開かれています。

この企画展は、ことしが出羽三山のひとつ月山が開山された「う年」にあたることから、企画されました。

会場の鶴岡市羽黒町の「いでは文化記念館」には仏像や絵画など、28点が展示されています。

このうち江戸時代初期に作られた「十三仏」と呼ばれる13体の仏像は、当時、月山の山頂にあった阿弥陀如来のまわりにまつられていたとされています。

また、大きな板に描かれた「女人講中参詣図」は明治時代、女性が月山に登ることが許された時の様子を描いたものです。

そして、月山の山頂で見つかった石には漢字が1文字ずつ記されていて、江戸時代の末期にお経を書いたものとみられています。

「いでは文化記念館」の学芸員の富樫あずささんは「登山の前に見ていただくと月山の山岳信仰の理解が深まり景色も違って見えてくると思います」と話していました。

この企画展は火曜日の休館日を除いて11月20日まで開かれています。