福島県産の海産物 山形県庁の食堂で提供へ 風評被害対策

東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の放出をめぐって県内で中国からとみられる嫌がらせの電話が相次ぐ中、吉村知事は風評被害対策として福島県産の海産物などを県庁の食堂で提供すると発表しました。

今月24日から始まった東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出をめぐっては南陽市役所に中国の国番号「86」で始まる国際電話が29日まで3700件以上かかるなど、県内各地で中国からとみられる嫌がらせの電話が相次いでいます。

こうした中、吉村知事は30日の定例記者会見で、県庁などでも複数の嫌がらせの電話が確認されたとして、中国政府に科学的根拠に基づいた対応を求めました。

そのうえで、風評被害対策として福島県沖や三陸沖でとれた海産物を使った料理を県庁の食堂で月に1回程度、提供すると発表しました。

今月下旬に開かれた全国知事会で、大阪府の吉村知事が風評被害対策として提案したことなどを受けて決めたということで、食材の提供は、早ければ来月下旬から始まるということです。