寒河江市「ふるさと納税」前年同時期に比べ1億2900万円減

「ふるさと納税」をめぐり元職員が加重収賄などの罪で起訴された寒河江市でさくらんぼを返礼品とした今シーズンの寄付額は、前の年の同じ時期と比べておよそ1億2900万円減少しました。

寒河江市の元職員は、3年前、山形市の会社が「ふるさと納税」の返礼品を提供する協力事業者の要件を満たしていないのに、虚偽の説明をして協力事業者として承認を受けられるよう便宜を図った見返りに現金29万円余りを受け取ったとして加重収賄などの罪に問われています。

寒河江市によりますと、「ふるさと納税」のうちさくらんぼを返礼品とした寄付について、今シーズンの発送分を去年11月下旬から先月中旬まで受け付けましたが、申し込み件数は前の年の同じ時期と比べておよそ1万3000件少なく、寄付額はおよそ1億2900万円減少し、6億500万円にとどまったということです。

市は、元職員が贈収賄事件で逮捕されたことし2月以降、「ふるさと納税」の寄付を受け付けるウェブサイトでのPRを控えたことや、事件を受けた市のイメージダウン、それに、ことしのさくらんぼの生育が早かったことを受け、寄付の申し込みを1週間ほど早く締め切ったことなどが影響したとみています。

寒河江市は、「寄付をしてくれた人に地元産のさくらんぼを間違いなく届け、引き続き、信頼回復に努めていく」とコメントしています。