地元で発掘されたクジラの化石を展示 真室川町

およそ30年前に真室川町で発掘されたクジラの化石の展示会が、町の歴史民俗資料館で開かれています。

展示会は、真室川町で平成4年からおよそ2年間かけて600万年前の地層から発掘されたクジラの化石を集めたもので、あわせて113点が展示されています。

会場では、長さ4メートルあまりのクジラの下顎の化石のほか、マッコウクジラやヒゲクジラの胸の部分の化石などが展示され、訪れた人たちが「すごい」とか、「大きい」などと声を上げながら見入っていました。

また、発掘が行われた当時の写真も展示され、大型機械で化石を運び出す様子などが紹介されています。

真室川町の60代の男性は「最初に見た時は大きいというのが第一印象で、貴重なものだなと思いました。真室川の宝であり、県の宝物だと感じます」と話していました。

2歳の娘と訪れた真室川町の30代の女性は「大きさに驚きました。子どもと一緒に楽しめました」と話していました。

真室川町立歴史民俗資料館の高橋剛文館長は「顎の骨が非常に大きく保存状態もよいので、大きなクジラが生息していたことを想像してほしい」と話していました。

展示会は、真室川町の歴史民俗資料館で、毎週月曜日と来月31日の休館日を除き、9月24日まで開かれています。