生産量が日本一 県の花「紅花」の収穫が最盛期を迎える

県の花として親しまれ、生産量が日本一の「紅花」の収穫が最盛期を迎えています。

県内での生産面積が白鷹町に次いで2番目に多い米沢市では、紅花の収穫が最盛期を迎えています。

このうち、山形新幹線の沿線にあるおよそ230アールの畑では、生産者の鈴木彰一さんが午前5時ごろから40人ほどの仲間とともに収穫を始め、黄色やオレンジに色づいた紅花の花を1つずつ手で摘み取っていました。

摘み取った紅花は、水洗いしておよそ2日間発酵させたあと、染料の原料となる「紅餅」に加工するということです。

生産者の鈴木さんは、「ことしは、最高にいい咲き具合です。紅花は、見てよし、香りよしです。長い歴史があるので、これからも生産を続けていきたい」と話していました。

紅花をめぐっては、置賜地方をはじめとした、最上川流域での生産やおよそ450年にわたって受け継がれている加工の技術について、政府や地元の協議会などはFAO=国連食糧農業機関が認定する世界農業遺産への登録を目指しています。

最上川流域での紅花の収穫は今月下旬ごろまで続くということです。