市街地にクマ出没相次ぐ 山形市が猟銃で駆除の新体制検討

県内で市街地でのクマの目撃情報が相次いでいることを受けて、山形市は、市街地でこれまで使用していなかった猟銃を使った駆除を行えるよう新たな体制の検討を進めています。

県内では先月中旬までの市街地でのクマの目撃情報が39件とこの5年間で最も多くなっていて県は「クマ出没警報」を出して警戒を呼びかけています。

こうした中、山形市は市街地でこれまで使用していなかった、猟銃を使ったクマの駆除を行えるよう新たな体制の検討を進めています。

市によりますと、新たな体制は猟友会に所属し専門の訓練を行うおよそ30人で構成され、近距離で動いているクマを撃つのに適した散弾銃で威力のある「スラッグ弾」を使用するということです。

猟銃は、市街地でクマが目撃されたあと追い払いなどの措置を行ってもクマが滞在し続ける場合や付近で何度も出没したり人に向かってきたりした場合に使用するということです。

早ければ来月にも新たな体制がスタートする見込みだということで、市農村整備課は「日常のなかでクマがいつ現れてもおかしくない状況だ。なるべく早く体制を整えたい」と話しています。