県産米の品質確保のための会議 “高温対策の徹底を”

山形県産のコメの品質確保について話し合う会議が開かれ、今後は気温の高い日が続くことが予想されるため、水田の水を一時的に抜いて茎の成長を促す「中干し」を行うなど対策を徹底することを確認しました。

この会議は稲が穂をつける時期を前に県や農協などの関係者が今後の対応について話し合おうと毎年開いているものでおよそ30人が出席しました。

県庁で行われた会議では、県の担当者が田植え直後の5月下旬は日照不足や低温の影響で茎の数が少ないなど生育の遅れが見られたものの、気温の上昇とともに回復傾向にあることを報告しました。

その上で、今後は気温の高い日が予想されることから水田の水を一時的に抜いて茎の成長を促す「中干し」を行うほか、適切なタイミングで肥料を与えることなどを説明しました。

また、ことしは「斑点米カメムシ類」と呼ばれるカメムシがやや多く発生すると予想されるため、生息地となる雑草を刈るなど対策を徹底することを確認しました。

県農林水産部の中野憲司技術戦略監は「これから暑い時期になり農家にとって作業が大変だが、稲にとっては大事な時期なので田んぼの管理を適切にしていただき、秋には一緒に喜びを味わいたい」と話しています。