政務活動費の使途ネットで公開 不正問題受け 山形県議会

おととし、元議員が長年にわたり政務活動費を不正に受け取っていた問題が明らかになった県議会で、広く市民にチェックしてもらうため、領収書などを含めて政務活動費の使いみちをインターネット上で公開する取り組みが3日から始まりました。

県議会の野川政文元議員は平成20年度から13年間にわたって、政務活動費など総額1200万円以上を不正受給し、おととし議員辞職しました。

元議員は、実際は働いていない事務所のスタッフに給与を支払ったようにみせかけるうその領収書を作成する手口で不正を繰り返していました。

このため県議会は、再発防止策としてこれまで議会での閲覧や情報公開請求でしかチェックできなかった領収書などについて、インターネット上で公開することを決めていました。

3日から県議会のホームページで公開が始まり、すべての会派と議員の政務活動費の使いみちを示す収支報告書のほか、記載された費用に関連する領収書や支払い証明書などがチェックできるようになっています。

県議会の森田廣議長は「領収書などをインターネット上で県民に広く示すことで透明性を高めていきたい」と話してました。