県開発の「やまがた紅王」 カナダで品種登録 海外で初

県が開発し今月から本格的な販売が始まったばかりのさくらんぼの新品種「やまがた紅王」の海外流失を阻止しようと進められていた海外での品種登録について、県はカナダで登録されたことを発表しました。
県によりますと、国内の公設の研究機関が開発したさくらんぼが海外で品種登録されるのは初めてだということです。

県が開発した「やまがた紅王」は、実の大きさが直径3センチ前後と500円硬貨ほどの大きさがある国内最大級のさくらんぼです。

糖度が20度以上と甘く、酸味が少ないのが特徴で、今月から本格的な販売が始まりました。

県は海外への流出や無断栽培を防ごうと、栽培が盛んなニュージーランド、カナダ、オーストラリア、中国、韓国、それにアメリカの合わせて6か国に対し、4年前、やまがた紅王の品種登録を出願しました。

その結果、ことし1月にカナダで品種登録されたということで19日、発表しました。

県によりますと、国内の公設の試験研究機関で開発されたさくらんぼが海外で品種登録されるのは「やまがた紅王」が初めてだということです。

県農業技術環境課は「海外でも権利を守るため、出願中のほかの国でも登録されるよう働きかけていく」とコメントしています。