災害時の避難検討の参考に 高齢者に防災の出前講座 尾花沢

災害で避難を検討するときの参考にしてもらおうと、70代から80代の住民を集めた防災の出前講座が尾花沢市で開かれました。

出前講座は、素早い移動が難しい高齢の住民に大雨など災害時の避難について学んでもらおうと、尾花沢市上町の地区の区長が市に依頼して開きました。

地区の神社の集会所には70代から80代の住民、10人が集まり、市の防災担当の職員がハザードマップの見方を紹介したほか、避難情報の段階に応じて避難のタイミングや場所を事前に決めておく行動計画、「マイ・タイムライン」を書き込む紙を配りました。

市の担当者は「5段階の警戒レベルのうちレベル3の『高齢者等避難』の情報が出たら高齢者は避難をしてほしいので、レベル1や2の段階から準備してほしい」などとアドバイスしていました。

参加した70代の女性は「腰がよくないので素早く動くのは難しいです。マイ・タイムラインも初めて知りました。避難について夫と相談したいです」と話していました。

上町2地区の齊藤壽一区長は「住民にとってよい勉強になった。今後もみんなで防災について学ぶ機会をつくっていきたい」と話していました。