政務活動費不正受給の野川元県議 残る360万円を一括返還

県議会の元議員が長年にわたり、政務活動費を不正に受け取っていた問題で、県によりますと元県議は返還を続けてきた残りの360万円余りを先月下旬、一括で返したということです。

県議会の野川政文元議員は平成20年度から13年間にわたって、政務活動費など総額1200万円以上を不正受給し、おととし議員辞職しました。

このうち、有罪判決が確定している令和2年度までの6年度分の576万円は県に返還されていて、それ以前の平成20年度から7年度分の672万円についても、野川元議員が自主的に分割で返還を続けていました。

県によりますと、野川元議員は、先月26日、残っていた363万円を一括で返還したということです。

この問題をめぐっては、ことし2月「市民オンブズマン山形県会議」が、吉村知事が野川元議員に返還請求をせず、自主的な返還に任せているのは職務怠慢だとして元議員に損害賠償請求などをするよう求める住民訴訟を起こしています。

「市民オンブズマン山形県会議」は、「吉村知事の職務怠慢をめぐる法的な違法性を訴えて提訴しているため、訴訟を維持していく」としています。