県内の観光盛り上げへ キックオフイベント 山形市

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが今月8日から5類に移行したことを踏まえ、アフターコロナの観光を盛り上げていこうと県内の自治体や観光団体などが山形市内に集まり、15日、キックオフイベントが開かれました。

このイベントは山形県などが開いたもので、県内の市町村の担当者や観光業者などおよそ100人が山形市内のホテルに集まりました。

はじめに、武将姿で山形の魅力をPRする「やまがた愛の武将隊」がパフォーマンスを披露したあと、吉村知事が「新型コロナウイルスの影響で観光業は現在深刻な状況だ。民間企業と行政が一丸となり、観光業を盛り上げていく必要があり、観光復活に向けてともに頑張りましょう」と強い決意を示しました。

そして、県内の観光復活に向けた取り組みが紹介され、県の担当者は、県が開発した新品種のさくらんぼ「やまがた紅王」の販売が来月から本格的に始まることから、さくらんぼ狩りのツアーに対して助成を行うことなどを説明しました。

県などは、県内外から訪れる観光客の人数をコロナ禍前の水準の4500万人程度にまで回復させることを目標に、市町村や関係団体などが連携して観光PRに努めることにしています。

主催団体の1つやまがた観光キャンペーン推進協議会の國井英夫会長は「山形県では初夏の観光においてさくらんぼが重要な位置を占めている。自治体のみなさんと一緒になって来月から始まるやまがた紅王の本格販売に向けて、観光キャンペーンを進めていきたい」と話していました。