「循環器疾患の実態や緊急対応は」山形県が漫画を作成し紹介

県民の主な死亡原因となっている「心疾患」や「脳血管疾患」といった循環器の疾患について実態や緊急の対応などを理解してもらおうと、県が漫画を作成し、県の窓口などで無料で配布しています。

令和元年の国の調査によりますと、県民の死亡原因は、「心疾患」が15.4%と「がん」に次いで2番目に高く、「脳血管疾患」が9.5%と4番目に高くなっています。

このため県は、こうした循環器の疾患について実態や、いざという時の緊急対応などを理解してもらおうと漫画の冊子を作成し、県庁や県内の総合支庁の窓口などで無料で配布しています。

漫画は小学4年生から6年生向けの「子ども版」と「大人版」の2種類で、あわせて12万部作成されました。

いずれもグラフやイラストを用いながら、循環器の疾患の特徴などをまとめているほか、予防にはバランスのよい食事や運動が重要なことや、万が一、発症した人に遭遇した際に備えAEDの使い方や、心臓マッサージの方法なども紹介しています。

県がん対策・健康長寿日本一推進課は「循環器の疾患は死亡につながるだけでなく、一命をとりとめても介護が必要になるケースが多い。漫画を通じて正しく理解し、予防やいざという時に役立ててほしい」としています。