鶴岡市土砂災害受け 県が地形類似の671か所の点検始める

去年12月に鶴岡市で発生した土砂災害を受けて、県は、この現場と地形などが類似し、土砂災害のおそれがある区域671か所の点検を、15日から始めました。

去年の大みそかに鶴岡市西目で土砂災害が発生して住宅などあわせて17棟が倒壊し、2人が死亡、今も4世帯13人に避難指示が出されています。

現場は土砂災害の危険性が高いとされる「土砂災害特別警戒区域」に指定されているほか、周辺は「土砂災害警戒区域」に指定されていて、専門家などが行った現地調査では風化してもろくなった地層に雪どけ水や雨水がしみこみ、発生した可能性が高いと指摘されています。

こうしたことから県は、県内に5176か所ある「土砂災害警戒区域」のうちこの現場と地形や地質が似ていて住民に大きな被害が出るおそれがある671か所の点検を例年の6月から時期を前倒しして15日から始めました。

このうち、上山市川口の山の斜面と住宅が隣接する地区では、県の担当者や消防などが斜面の亀裂や地表に出ている岩石、それに湧き水の状況などを目視して点検し、土砂災害が発生する危険度は低いことを確認していました。

前倒しの点検作業はことし5月中旬までに終える見込みで、県は異常が見つかった場所には、ブルーシートの設置や専門家による追加の調査などを行うことにしています。