キッズゾーンを設けた天童市 園児の交通安全教室開く
天童市のこども園の周辺の道路にドライバーに注意を促すための「キッズゾーン」が県内で初めて設けられたことを受けて、園児たち向けの交通安全教室が10日開かれました。
キッズゾーンは保育園などが行う散歩などの園外活動の安全を確保するため、道路に緑色のペイントをしたり看板を設置したりしてドライバーに注意を促すもので、4年前、大津市で散歩中の保育園児の列に車が突っ込んで園児2人が死亡した事故をきっかけに全国で設定が進んでいます。
去年11月、天童市の「つばさのもり愛宕こども園」の周辺の道路に県内で初めてキッズゾーンが設けられたことを受けて10日、こども園で交通安全教室が開かれ、園児46人が参加しました。
はじめに、天童警察署の警察官が道路を歩くときは車道に飛び出さないことや、左右をよく確認してから道路を渡ることなど交通ルールを教えました。
このあと園児たちはキッズゾーンが設定された道路に移動し、教わったばかりの交通ルールを守ってキッズゾーンを歩いたり横断歩道を渡ったりしていました。
警察によりますと、県内ではこのほか2か所で「キッズゾーン」の設定に向けた準備が進められているということです。
天童警察署の阿部貴宏交通課長は「ドライバーのみなさんがキッズゾーンを通るときは、速度を落とした上で、いつも以上に注意しながら通行してほしい」と話していました。