女性が手に取りやすいデザインのコンドーム 大学生が開発
女性がみずから避妊の意思表示をしやすい世の中にしたいと、女性が手に取りやすいデザインのコンドームを東北芸術工科大学の学生が開発しました。
東北芸術工科大学4年の早坂緋奈乃さんが大阪のコンドームの製造会社と共同開発したのは、▽ダイヤのシールを貼ることで、指輪のように見えるパッケージのコンドームと、▽コンドームが入った『お守り』です。
早坂さんによりますと、▽ダイヤのシールが貼られたパッケージのコンドームは、結婚や婚約時に指輪が贈られることから着想を得て、避妊は相手を思いやる行為だという思いが込められています。
また、▽コンドームが入った『お守り』は、性交渉の機会がない若い世代にも持ってもらうことで、将来、自分の体を守ることにつなげてほしいと、『お守り』の形にしたということです。
早坂さんによりますと、友人が学生時代に妊娠したことがきっかけで、「女性の人生設計において妊娠は大きな出来事だ」と考えるようになり、同時に、性についてタブー視する風潮にも疑問を持つようになったということです。
去年、複数のコンドームの製造会社に、女性が手に取りやすいデザインのコンドームについて提案を行ったところ、大阪の会社が興味を示し商品化に至ったということです。
価格は▽コンドームが6個入りで600円、▽コンドーム入りお守りが1個800円です。
早坂さんは「コンドームは自分の身を守るためのものだが、まだまだ女性が持つことに対して偏見があると感じている。ピルなどの女性主体の避妊具の普及率も日本はまだ上がっていないので、明るいイメージで女性が手に取りやすい商品にすることを大切にした。女性の未来を守る商品になってほしい」と話していました。
早坂さんによりますと、商品は25日から共同開発した会社が通販サイトで販売するということです。
また、来月、開かれる東北芸術工科大学の卒業制作展でも販売されるということです。